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箸(はし)
箸(はし)は、東アジア地域を中心に広く用いられる食器・道具の一種で、二本一対になった棒状のものを片手で持ち、ものを挟んで移動させるために用いられます。
多くの場合、皿などの器にある料理を掴んで別の皿や自分の口に持って行くために用いられ、食器の一種に位置づけられる。材質には各種の木、竹、金属、プラスチック、象牙等があり、口中を傷つけないように表面を丁寧に削るか、漆・合成樹脂などでコーティングしてあります。
現代日本では食事中に食べ物を移動する目的で使用する食器として、フォーク・スプーンなどと並んで非常に広く用いられます。
また、最近では宇宙飛行士が宇宙での食事の際に食べ物をしっかりと持つことができるので活用されています。
5000年前の中国で、煮えたぎった鍋から食べ物を取り出すのに2本の木の枝を使ったのが箸の始まりと言われている。
史記によると、帝辛が象牙の箸を使用したという逸話がある。 また、箸は元々、竹の棒の中央部分を加熱して曲げて作ったトングに由来する、ともされています。
その後孔子が、「君子厨房に近寄らず」(君子遠庖廚)の格言に基づき、厨房やと畜場でしか使わない刃物の、食卓上での使用に反対しました。
そして料理はあらかじめ厨房でひと口大に、箸にとりやすい大きさに切りそろえられ、食卓に出されるようになったので、箸が普及していったと言われます。
西洋料理の食卓でフォーク・スプーンとともにナイフが使用されることとは対照的である。
中国文化が周辺地域に影響力を及ぼすと共に(周辺地域の民族が外交的に中国・漢民族から野蛮人と見られたくないこともあって)、他の国でも使われるようになっていきました。
日本では、弥生時代末期の遺跡から1本の竹を折り曲げピンセット状の形にした「折箸」が発見されているが、祭祀・儀式用の祭器として使われたものであろうと言われています。
2本で1膳の「唐箸」を食事に使い始めたのは、5世紀頃とも、6世紀中頃に百済から伝来してからとも、7世紀はじめの聖徳太子の遣隋使の頃からとも言われるが定かではありません。
古い時代の箸が発見されにくいのは、木や竹でできた箸は腐りやすく、また単なる木切れか箸かの区別もしにくいためと考えられます。